明治時代中ごろに薬屋から始まった「阿波ノ北方農園」(三木肥料)は徳島県北部の阿波市北方地域の水田と畑で、減農薬と有機肥料による特別栽培米のコシヒカリや野菜栽培などを手がける。
その食材を生かし、米ぬかふりかけや米粉のベビーフード、ジャムなどを商品化してきた。
これらは3代目の三木真一さん(64)、みずほさん(63)夫妻の「3人の孫が安心して笑顔で食べられるものを作りたい」という愛情が考案する出発点だった。
ブランド米、農家の収入増にも
食材を育む水田や畑は阿讃山脈の裾野にある。粘土質の土地はミネラルが豊富で養分を蓄える力が強いといわれている。
農業技術指導員で肥料の知識…